ほるべー隊長のブログ

交通事故を起こしやすい人③   「ウインカーを出すより先にブレーキを踏む人」

どうも、交通カウンセラーのほるベー隊長です。

今回は運転をすれば必ず使用するウインカー(方向指示器)にスポットを当ててみますよ。

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例えばあなたは交差点を右左折する時、

①「ウインカーを出すより先にブレーキを踏む人」ですか?

それとも

②「ウインカーを出してからブレーキを踏む人」ですか?

記事タイトルにもある通り、残念ながら①に該当する人は交通事故を起こしやすいタイプのドライバーだと言えます。

たったこれだけの違いですが、実はそんなことがわかってしまうのですよ。

ではその理由を説明しましょう。

 

先にブレーキを踏む人は自己防衛の意識が低い人

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そもそもウインカーの役割って何でしょう?

自分のこれからの行動を相手に教えるためのものですよね。

 

「この先の交差点を左折するよ〜」

「あそこで右折するよ〜」

 

そして最も大切なのが、

「右左折で減速するから後ろのクルマや他のみなさん、気をつけてくださいね〜」

ということを知らせるものです。

ところが先にブレーキを踏んでしまえば、そういった予告をせずにいきなり減速が始まるわけですから、特に後ろのクルマから追突される危険性が上がります。実際に後ろのクルマとの車間距離が短い場合は即事故につながるケースが多々ありますよ。

その危険性を充分に把握しているドライバーは、決してブレーキを先に踏まずに、まずウインカーを出すなりして自分のこれからの行動を先に知らせることを意識して運転しています。

交通社会では大切な自己防衛方法の一つです。

先にブレーキを踏む人は他車への配慮に欠け、自己チューな人

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さてもう一つ、こんなことも言えます。

右左折などでブレーキが先の人は全体的に他車への配慮や関心が希薄であったり、自己中心的な運転をする人なのです。

では実際に例を挙げてみますよ。

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クルマを運転する人なら何度も経験したことがあると思いますが、

「前を走るクルマが何の前触れもなく突然ブレーキを踏みました」

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その時に後ろを走行しているあなたは何を考えますか?

おそらくいろいろな事が頭をよぎるでしょう。

例えば・・・

「右左折するの?」

「停車するの?」

「追い越して欲しいの?」

「ネコでも飛び出してきたの?」

「そこに何か危険があるの!!?」

「いったい何をしたいのよ!」

ざっと挙げただけでも、こんなにたくさんの想像をしなくてはなりませんよね!

彼らは後ろのドライバーが「どう思うか」や周囲の交通の事などにあまり関心がありませんから、「自分は◯◯をしたい。だからスピードを落としたくてブレーキを踏んだだけ」という考えでしょう。そしてブレーキでガッツリとスピードを落とした後に、ウインカーを出します。こちらとしてはようやく”この人”のやりたい行動が明らかになるわけです。

「なんだ、左折かよ・・・」

という具合に。結構苦痛です。

ウインカーの意味なし!!

 

反対にウインカーを先に出してくれた場合は予測しなくてはいけない事がだいぶ減ります。

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右ウインカーならば、

「右折かな?」

「追い越しかな?」

という具合です。こちらとしてもストレスが少なく対応が可能ですよね!

このように事故を起こしにくいタイプのドライバーは、常に周囲への配慮をしながら運転しています。

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交通心理学の研究者達は、「他人への配慮が欠如した運転者」や「自己中心的な運転者」は特に交通事故を起こしやすいとの見方を示しています。

「ウインカーが先か?ブレーキが先か?」

たったこれだけの行動だけで、そのドライバーがどんなタイプの人なのかが分かってしまいますし、事故率にも大きく影響してくるのです。

道交法ではどう定められているのか?

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『右左折や転回をする時はその30メートル手前で、進路変更をする時にはその3秒前で方向指示器を出す』となっています。免許の学科試験にも出てくるので覚えている方も多いと思います。とりあえずこれが基本であり、決まり事ですね。

しかし実際には30メートルをしっかり目測するなんて難しいですし、3秒という時間にしてもきっちり計測している人はほとんどいないでしょう。ですから、だいだいの目安でやっているのが現状ですね。ただ、やはりこれは安全を考慮した上で定められた法律なわけですから、意識はするべきです。

周囲にも気配りできるドライバーを目指そう! 

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おわりに、

ウインカーの役割ってとても重要です。クルマ同士のコミュニケーションツールですからね。

とにかく、事前に自分の行動を周囲に伝えておくということがキーポイントです。ただし60㎞/hで走行している場合からの右左折は大きな減速が必要になる為、どうしてもブレーキが先になってしまうケースもあります。しかしそんな場合でも最初にブレーキ灯を数回点滅させる”予告ブレーキ”を使って後続車に教えてあげる配慮をしましょう。

 

今回は主にウインカーを例に挙げましたが、ウインカーに限らず様々な部分で周囲に気配りが出来るドライバーは、結果的に事故を起こしにくいドライバーですし、同乗者も安心してドライブが楽しめるでしょう。

ぜひそんなドライバーを目指しましょう!

 

ではまた!