スポーツカーの後ろを走る時は車間距離を充分に取らないと危険です
どうも、交通カウンセラーのほるべー隊長です。
街や郊外を颯爽と走行しているスポーツカー。
しかしそのスポーツカーの後ろを走行するシチュエーションになった時にあなたは車間距離を意識していますか?
スポーツカーの後ろを走行するというのは、実は大変リスクが大きいという事実があるのです。
ではその理由を解説していきましょう。
スポーツカーの制動力は強烈であるからこそ急ブレーキ時には追突してしまう危険性が大きいこと
最近のクルマ事情といえば『自動ブレーキ』などの先進安全装備などが話題になっていますね。
ついに2021年11月から新車で販売する車には自動ブレーキの装着が義務化されることが決まりました。
しかし自動ブレーキを過信してはいけません。
自分の車には自動ブレーキが付いているから安全だし安心だ。追突事故も起きないだろう。
実際、このように考えているドライバーもいますが、肝心なことを忘れていませんか?
それはズバリ、
『制動能力そのもの』です。
そして今回のお話の主役であるスポーツカーについて。
はっきり言いましょう。
乗った事がある人ならばお分かりだと思いますが、スポーツカーの制動力は想像を絶するくらいに強烈です。
例えば世界屈指のスポーツカー『ポルシェ』が本気のブレーキングをすれば、同じスピードからのブレーキングで国産ファミリーカーの半分程度の距離で停止できるのです。
いや、ポルシェだけではありません。
わりと安価で購入可能な国産スポーツカー、マツダ『ロードスター』なども一般車とは比べ物にならないくらい強力な制動能力を備えています。
もう何を言いたいのかお分かりですね?
もしも前を走るスポーツカーが危険回避の為に急ブレーキ(もしくはそれに近いブレーキ)をした場合、
充分な車間距離を取らないで走行している一般車では、制動力が足りずに追突してしまう可能性が高いということです。
高級スポーツカーに追突した場合に請求される修理負担費用は莫大
高額なスポーツカーの代表を挙げると、
ポルシェや、フェラーリ・ランボルギーニ・アストンマーティン、国産車では日産GTーR、ホンダNSXなどなど。
ところでそれらの高級スポーツカーの車両価格はご存知でしょうか?
数字の桁数が違います。
1,000万円を軽く超えるものばかりです。
世界の名だたるスポーツカーやスーパーカーってとっても高額ですね。ボンビーのほるべー隊長にはとても買えません・・・
追突した場合の修理費用は想像を絶する金額になります。
当然ながら追突したほうが過失割合が大きくなるのは常識です。
追突されたほうは、そういった高額車に乗れるくらいの人なのですから修理費用なんぞ”蚊に刺された”程度の金額でしょうが、普通の人はそうはいきません。
まあ保険に入っていれば、ほとんどの場合は金銭的な負担に関しては大丈夫ですが、もしも無保険ならば人生破産でしょう。
ただし、修理期間中の代車は同クラスのクルマを要求されたりと、非常に面倒な展開になってしまうという例などもあります。
ブレーキ性能以外にも注意すべきこと
スポーツカーはその名の通り、
『走行性能』が命のクルマです。
『走る・曲がる・止まる』ということにすべてを注いでいるスペシャルなクルマです。
その点においては、とても一般車が太刀打ち出来るような相手ではありません。
しかし・・・
カーブが連続する道路(峠・山道など)でスポーツカーの後ろを同じスピードで必死になって追従している愚かなクルマがいかに多いか。
多少ドラテクに自信があるドライバーって、スポーツカーを見ると”ちょっかい”を出したくなるという心理が働くからです。それから、単純にスポーツカーという車種を見下しているドライバーも同じようなことをする傾向があるよ。
これは危険そのものです。
そんな運転をしていたらいつか事故を起こして死にます。
ブレーキ性能に限らず、一般車とスポーツカーのコーナリング性能は比べ物になりません。
スポーツカーでは余裕しゃくしゃくのコーナリングスピードでも、他のクルマにとっては簡単に道路から逸脱してしまう危険性があるのです。
前車(スポーツカー)が曲がれた速度なのだから自分も同じく曲がれるだろうという考えは捨てたほうが身の為です。
かといって、とんでもないスピードで走行するスポーツカーもダメですね。
おわりに
エコカー・ミニバン・コンパクトカーのような『走り』を捨てたクルマが全盛になっている現在、
スポーツカーのような走行性能のカタマリのようなクルマは、全く性質の違うクルマという認識をするべきであり、やたらと近づくのは危険なクルマなのです。
後方を走行する際は充分に注意して頂きたいのです。
といいますか、
前車が何のクルマであれ、充分な車間距離を保って走行することは基本中の基本です。
その重要性を常に意識して走行出来るドライバーが増えることを心から願っています。
それでは皆様も安全運転で!!