自作ピアノソロ曲「とある休日の歌」ご紹介と解説
どうも、ほるべー音楽隊長です。
自作のピアノ曲、「とある休日の歌」をご紹介・解説します。
と言っても作曲は趣味でやっているレベルですので決して褒められるような曲ではありません(笑)
音符表記や理論上の間違い、曲のレベルの低さ等は多めに見て下さいね。
ですが記事の最後にPNG形式(写真形式)で楽譜を貼っておきますので、ご興味のある方や気に入ってくれた方は、ぜひ実際に弾いていただきたいと切に願っております。
↓こちらの曲です
【おおまかな曲の解説】
●この曲を作った経緯について
「とある休日の歌」と命名しましたが、休日や日曜日のなんとなくワクワクした気分を表現したいと思い、作曲しました。ただそれは、イベントがあるような「特別な休日」ではなく、「いつもと変わらない休日」を主題にしています。
それから、
曲の始まり=朝
中間部=昼
終盤=夜
というように、1日の時系列という意図を持って制作しました。
加えてこの曲は8分の6拍子、ざっくり言いますと3拍子系になっています。現在世に出ているポップスなどの曲の多くは4拍子系ですので多少珍しいかもしれません。
クラシック音楽界では全然珍しくありませんが
自分の勝手な印象ですが、3拍子系の曲は「曲が途切れずにずっと続いていく」というイメージがあるのです。
ですから、
「休日がずっとこのまま続いてくれ〜」
という思いが反映されたのかもしれません(笑)
それらを意識して聴いて(弾いて)頂けたら大変嬉しいです。
※ ※ ※ ※ ※
【演奏全般の注意点】
●演奏の難易度について
ピアノソロ曲で難易度は初級上〜中級者レベル、6段階で2.5ですが全音ピアノピースの難易度に置き換えるとB〜C程度になります。
※全音ピアノピース難易度はアテにならないとも言われてますが・・・
メロディは単純で覚えやすく、技巧的には難しくありません。ただ、左手が多少の跳躍をする箇所が多く、しかもこの曲の左手パートは曲の雰囲気を決定づける和音(コード)を奏でる役割を多く持たせてありますから、音を間違えずに気をつけて弾いて頂きたいと思います。
●演奏速度について
速度指定はございません(笑)
『Tempo rubato(テンポ ルバート)』に、お好みの「自由な速さで」弾いて頂けたらと思います。
自分も気分次第で好きな速さで弾いています。
※ ※ ※ ※ ※
【曲の詳しい解説】
『ハ長調、8分の6拍子、Tempo rubato(自由な速さで)』
上記に添付した小節は曲の冒頭部分です。
赤く囲った部分の旋律(メロディー)は終盤までたびたび登場します。この曲のアイコン的な旋律です。
1小節から20小節までは寝起きから昼まで、午前中の情景をイメージしています。
21小節からは『イ短調』に転調します。ちょっと暗く寂しい曲調です。
お昼前の情景なのですが、
「せっかくの休日なのに雨が降りそう・・・」
「なにかトラブルが起きそう・・・」
そんな気持ちを表現しています。
この21小節から28小節は「不安な気持ちの揺らぎ」を表していますので、強弱記号に気をつけて下さい。
続いて29小節からは『ヘ長調』に転調します。
先程までの『イ短調』による不安が消え去り、すがすがしい午後の晴れやかな気分になります。この部分で34小節まで主に2回繰り返されるこのメロディーは、冒頭でご紹介した主題のメロディーをモチーフにしていますが、使用する和音や主旋律の音は主題とは違っていることに注目してください。
上記35,36小節は最高潮に盛り上がる箇所になります。
赤で囲んだ箇所は前小節から続くクレッシェンド(だんだん強く)の最高到達点で、メゾフォルテ(やや強く)とアクセント表記を加えています。ただし、フォルテ(強く)の指定にはしませんでした。
少し劇的なコード進行になりますが、調性を変化させるものではなく経過音的な使用です。
曲もいよいよ終盤です。
充実した休日の日中も終わり、だんだんと夜の情景へと移っていきます。
38小節からは強弱記号のピアノ(弱く)を表示していますし、この先からのパートは「音は極力小さく、ささやくように」演奏してほしい箇所です。
しばらく『ヘ長調』が続いていましたが、39,40小節の変則的なコード進行を経て41小節で再び『ハ長調』へと回帰します。
ここは調性の変化を楽しみながら聴いて(弾いて)頂けたら大変嬉しいです。
曲の終わり(休日の終わり)です。
44小節からは冒頭で提示した主題のメロディーが再現されます。
楽しかった休日を振り返り、ついにそれは終わりを迎え、明日への眠りにつきます。
最後はリタルダンド(だんだん遅く)とデクレッシェンド(しだいに弱く)を意識して下さい。
※ ※ ※ ※ ※
これで休日の一日は終わりとなります。
演奏時間はTempo rubatoの指定ですから一概には言えませんが、2~3分程度です。
ご興味が湧いた方、ぜひとも繰り返しご視聴して頂いたり、実際に弾いて頂けたら作曲した自分としては大変嬉しく思います。
↓楽譜です(PNG形式)