エコタイヤは危険が増すよ!良く考えて選びましょう!
どうも、タイヤコンサルタントのほるベー隊長です。
はっきり言いましょう。
エコタイヤは決して安全とは言えません。
危険です
エコタイヤは燃費性能を得る代償として、グリップ力(制動力)を犠牲にしています。
いざという時、本当に止まれません。
それでもエコタイヤを装着してわずかな燃費性能を選ぶのか?
それとも燃費は多少犠牲にしても安全性を選ぶのか?
あなたはどちらを選択しますか?
今回はそんなお話をさせていただきます。
エコタイヤって何?
ご存知の通り、エコタイヤは燃費の良さを重視したタイヤです。
近年のエコブームで、
「燃費が良ければCo2排出量を抑えられるので地球環境に優しい」
などというキレイごとのようなキャッチフレーズをひっさげて登場しました。
自分はこういう偽善的なものは好きになれないです
拒絶反応が起きます
最近では心臓が発作起こします
はっきり言って地球環境なんか考えてクルマに乗ってる人は見た事ありません。
そもそも本当に地球環境を考えてる人はクルマに乗りません。
実は知り合いにそんなストイックな強者がいます。
強者というより変人です
彼は地球が大好きでエコが生きがい。
そんな彼は地球に優しくないという理由で己の人生からマイカーを排除しました。
今は唯一の交通手段が自転車のみという、”地方都市にクルマは必須”という固定概念を根底から覆した人物です。
ちなみに冬は”自転車用スパイクタイヤ”というものを装着して雪道爆走してます
どこで売ってるんだろう・・・謎です
完全に”あぶないおじさん”ですが、エコにこだわるならこのくらい徹底してほしいですね。
私にはムリですが尊敬します
少々話が脱線しましたが、エコタイヤというのは正直なところ地球環境よりも、
”お財布の環境”を考えたタイヤに間違いありません。
確かに燃費が良くなって燃料費を節約できることに反対はしませんが。
では、
実際にタイヤを買う時にこんなラベルを見たことありませんか?
↓ タイヤに貼ってあります
これがエコタイヤ(別名:低燃費タイヤ)の表示ラベルで、上と下の列にアルファベットが並んでいますが上の列がエコ度を示しており、
”A”ランク以上がエコタイヤを名乗る事が出来ます。
”AAA”が最高評価値ですよ
なぜエコタイヤは低燃費を実現できるのか?
理科の授業みたいになってきますが、走行中のタイヤは路面との摩擦があります。
”転がり抵抗”とも言いますね。
エコタイヤは特殊なゴム素材を使用したりブロックパターンの見直しなどにより、転がり抵抗を減らすことで低燃費を実現しているのです。
つまり摩擦抵抗が小さければ結果的に燃費が向上するというわけです。
単純な原理ですね
エコタイヤは危険!!
さて、今回のテーマの核心に迫りましょう。
エコタイヤで燃費が向上することは歓迎します。
地球環境にも優しくてなんちゃらかんちゃら・・・
という謳い文句も良しとしましょう。
拒否反応が・・・
しかし、
エコタイヤは危険なんです!!
摩擦・転がり抵抗が小さいということは、
”いざいう時に止まれないタイヤである”
ということなのです。
いくらブレーキシステムの性能自体が良くても、タイヤと路面の摩擦力が無ければクルマは止まれませんよね。
言うなればエコタイヤは、
燃費を良くする代わりに安全性を犠牲にしているのです。
ここでもう一度ラベルを見てみましょう。
下の列に注目して下さい。
”タイヤに傘と雨マーク”がありますね。
これはウェットグリップ性能を表します。
このタイヤラベルはランク”C”です。
単純に言えば濡れた路面でのブレーキ能力の指数です。
はっきり言いましょう!
ランク”C”以下では安全性は十分とは言えません。
いざという時は本当に止まれません。
特に雨の高速道路走行は危険なのでやめたほうがいいです。簡単にハイドロプレーニングも起きます。
本当にいとも簡単にハイドロプレーニング現象が起きますよ!
めちゃくちゃ危険です!
場合によっては即、死亡事故につながります。
安全性能は全く期待できません。
雨天時の高速走行をせず、常に法定速度かそれ以下の速度で走行するのならばOKですが。
燃費性能と安全性能は相反する性能です。
『燃費性能を重視すれば安全性能が低下』
『安全性能を重視すれば燃費性能が低下』
あなたはどちらを選びますか?
実は全然財布に優しくないエコタイヤ
「エコ」という名前が付いている以上、燃費性能には期待したいですよね。
しかし・・・
自分もエコタイヤの実力を試してみたくて有名タイヤメーカーのエコタイヤを一年間使用したことがありますが、劇的に燃費が変わるということはありませんでした。
正確な数値は出していないので詳しくは言えませんが、だいたい年間約1万キロ走行する人で約1万〜2万円の節約という計算が妥当なところです。
はっきり言って全然たいしたことないのが現実です。
それを言うとエコタイヤ信者は10年履けば10〜20万の節約だから
”ちりも積もれば山となる理論”
を振りかざしてきますが、そもそもタイヤの寿命は長くても5年です。
それよりもエコタイヤは通常のタイヤの2〜3割増の価格設定ですから、購入する時点で全く財布に優しくないのが現実です!!
意外に高価なんですよ。
これではエコタイヤを買う意味がありません。
これは極論ですが・・・
エコタイヤを購入するという事は、
「購入時に通常のタイヤよりも頑張って余計に出費して、購入後は常に危険と隣り合わせの状態での運転を強いられ、そして僅かな燃費向上に喜ぶ」
という素晴らしいカーライフ(笑)が待っているというわけです。
タイヤ選びはクルマ選び以上に重要です
タイヤは車体と路面との唯一の接点です。
なればこそ、クルマの最重要パーツの1つと言えます。
クルマの走行原理の3要素、
『走る』
『曲がる』
『止まる』は、
すべてタイヤと路面との摩擦力があるからこそ実現可能です。
その中でも『止まる』は安全を実現する上で最も重要な行為であると言われてます。
そろそろまとめましょう!
昨今いろいろなタイヤがありますが、自分は間違いなく、
安全性能重視のハイグリップタイヤを選びます。
タイヤが路面をがっしり掴んでくれる安定感や、ブレーキが十分に効いてしっかりと減速や停止が可能だという安心感は絶大です。
”燃費やら地球環境うんぬん”よりも”安全性能”は遥かに重要視されるべきファクターなのです。
考えてみて下さい。
毎日運転をしていれば1年間のうち、ヒヤッとして急ブレーキやそれに近いブレーキを使用する機会は必ず何度かあるはずです。
その時にグリップ(制動)力が低いタイヤならば、事故につながる可能性が高くなるということなのです。
僅かな燃費性能の為に事故を起こしてしまっては何にもなりません。
「低燃費」とか「地球環境」
などという言葉に騙されないでください。
事故を起こしてからでは遅いのです。
くどいようですが、
本当に重要なのは安全性能です。
こうなるとエコタイヤって何の為に存在しているのか疑問です。
単なる流行やエコブームに乗って生まれてきただけの存在・・・
そんな気がします・・・
儲け根性のにおいがプンプン
最近のエコタイヤはようやく安全性能も兼ね備えた製品が出てきましたが、2000年頃のエコタイヤは、それはそれはヒドイ代物でした・・・
自動車メーカーが燃費競争に明け暮れていた時期です。
とにかく自動車メーカーはカタログ上の燃費数値を上げることに躍起になっていましたからね。
タイヤメーカーもその片棒を担がされていたというわけです。
当然ながら安全性能は置き去りにされました。
最後に、
タイヤメーカーも最近ではエコだけではさすがにマズいと思ったのか、グリップ性能も併せ持つタイヤを開発しています。
これは期待できます。
ようやく本当に大切なことに気付いてくれたようです。
偉そうな物言いですいません
まあ、
タイヤメーカーには今後も頑張っていただきましょう!
ということで・・・
これがエコタイヤの真実です。
ほるべー的には社会全体が”安全性”をもっと重要視する風潮になってほしいと考えています。
「エコ」などという不可思議な言葉に騙されず、何より悲惨な交通事故が少しでも減少する為にも・・・
そういった事実を良く考えてタイヤ選びをして下さいね。
では今回はこの辺で失礼します。
ぜひ、安全安心なカーライフを!