「運転免許取得シリーズ②」深視力検査のコツを教えます
どうも、ほるべー隊長です。
今回は大型免許や二種免許の取得や更新時に必要な「深視力検査」についてのお話ですが、「どうにもこれが苦手なのだ」という方が多いですね。自動車学校勤務時代に、何人もの生徒さんが深視力に苦労されている姿を見てきまして、攻略法?とまでは行きませんが、実際に効果が得られた方法もありましたので、幾つかご紹介しましょう。
ちなみに自分は得意なほうで、いつも一発クリアしています。ただ視力自体はかなり悪くて、メガネを外すとさっぱり見えないくらいのド近眼です。
深視力検査ってなに?どんな検査?
免許取得・更新には視力検査が必要ですが、大型免許や二種免許では通常の視力検査に加えて物の奥行きや距離感・立体感を掴む視力が必要になります。これが深視力検査です。
↓一般的な検査器です
↓覗くと3本の棒が見えます
「真ん中の棒」だけが動いています。
近付いたり遠ざかったりを繰り返しています。延々と往復している感じです。
↓説明時に用いる模型です(モノが古くてすません。棒も傾いてるし)
これは3本が横一列に並んでいますが、
真ん中の棒が手前に動いたり、
奥に動いたり、
延々と往復しています。
そして真ん中の棒が「横の2本と並んだ時にボタンを押す」という検査です。やり方はこんな感じですね。
この画像は教習所などに置いてある”説明用の模型”を斜め上から撮影したものです。実際の検査ではこれを真正面から見ます。
はい、こんな感じです。
この状態で、真ん中の棒の前後の位置を把握しなければなりません。
これをほぼ誤差なく(前後±2㎝までOK)3回連続で成功させなくてはなりません。
結構難しいです・・・
成功させるコツ
確かに深視力検査は苦手な人が多いです。
ただ、クリアするコツもあります。
棒の往復を得意な方に絞る
この方法は比較的効果が高く、成功率が上がります。
真ん中の棒が左右の2本と並ぶ時は2通りがありますよね。
「手前から奥へ行く時」と「奥から手前に来る時」です。
どちらが得意なのか(成功率が高いのか)が分かれば、苦手なほうをスルーすれば良いのです。
これは特にルール違反ではありませんから大丈夫ですよ。
ちなみに自分は「奥から手前に来る時」のほうが得意です。
3本ではなく2本を見る
これも効果があります。
3本を見ないで、真ん中の棒と左右どちらかの棒だけを見ます。
3本全部を見るよりも、人によってはこのほうが分かりやすい場合があります。
棒の位置を検査員に聞いてみる
棒の位置が
「今は奥なのか、手前なのか」
「今は奥に行っているのか、手前に来ているのか」
が分かるだけでも、やり易さは全然違ってきます。
こちらが聞かなくても教えてくれる検査員もいますが、聞けば教えてくれますし、ボタンを押すタイミングも自分が思うより「早いのか?遅いのか?」なども教えてくれますから参考にしましょう。
種類が違う検査器での実施が可能なのか問い合わせてみる
現在、視力検査は警察署でも教習所でも”覗き込み式”の検査器で行っているところがほとんどです。
↓こんなタイプ
しかし、昔ながらの検査器(一窓式や手動式)を備えている警察署や教習所もあり、こちらで実施したら合格できたという声もよく聞かれますので、どうしても通常の検査器でダメな場合は他の機器での検査が可能かどうか問い合わせてみましょう。ただし、検査器は1台しかないなどの理由で断られることもありますから、その場合は大人しく諦めましょう。
↓昔ながらの検査器
どうしてもダメな場合
上記した方法などを試したが、どうしてもダメなケースもあります。
そんな時にどうするか。次に挙げる方法を試してみて下さい。
少し目を休める
視力検査は意外と疲れます。長期戦になるほどダメージは蓄積していきますから、途中で休むことも必要です。10分休む程度でも視力は回復してきますよ。
日を改める
免許証の有効期限内であれば、違う日にまた来て検査を受けることも可能です。
その際、出来れば検査する時間は午前中がベストです。午後や夕方以降ですと、人間は視力が落ちると言われています。なるべく体調も整えて、午前中に行うようにして下さい。
メガネ屋さんに行く
そもそも視力が悪い状態ではクリアできません。
特に乱視の方や左右の視力に差がある人は深視力が苦手という傾向があるそうです。
自分に合ったメガネやコンタクトを新調することは安全運転をする上でも非常に大事ですよ。
メガネ屋さんでは実際に深視力を計測できますし、お店によっては「練習」ができるところもあるそうです。
いろいろと相談してみましょう。
おわりに
今回いろいろなコツを述べてみましたが、深視力検査は確かに難しいですし、直接運転に関わる仕事をされている方にとって、免許更新などが出来ないことは死活問題でもあります。そんな皆さんが視力検査を無事にクリアできるように願っています。
ただ、最後に一言。
やはり運転する上で大事なのは「見えること」です。視力の良し悪しが事故に大きく影響していることは言うまでもありません。
視力検査をパスすることももちろん重要ですが、常に自分の視力の状態や眼病などにも注意するようにしてくださいね!
ではまた!