ほるべー隊長のブログ

エコドライブのやり方②燃費向上と事故防止に効果があるよ<実践編>

前回の<知識編>に続き、<実践編>です。

エコドライブの運転テクニックは大きく分けて4つあります。

①『発進』ふんわりアクセル

『巡航』加減速の少ない運転

③『減速』早目のアクセルオフ

『停止』アイドリングストップ

どれも簡単ですぐに実践できますよ。

 

 

でも!

もしもあなたのクルマにエコドライブモードがあるならば!

そのスイッチをONにして走行すればこれから紹介するエコ運転をクルマが勝手にやってくれます。

しかし、

「①と④はクルマに装備されているけど②と③は無い」

なんてことも普通にありますので、そこはドライバーがカバーすることになります。

いずれにしても、マイカーに付いているエコ運転機能はどの程度まで実行してくれるのかを確認しておくことが大事です。

車の説明書やネットで調べられるよ

 

 

 エコドライブ4つのテクニック

①『発進』ふんわりアクセル

まずは発進です。

普通の発進よりも少し穏やかな発進をするだけで燃料消費は10%程度も少なくなります。

 

簡単なやり方の目安として、

発進から5秒で時速20㎞に到達する加速度です。

 

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発進時にアクセルを踏むと同時に数えてみよう!!

「ゼロ、イチ、二、・・・」 

約5秒かけて”ふんわり”と時速20㎞に到達すればOK。

 

 その後はアクセルを徐々に踏み足して速度を上げていきます。

 

とにかく速度0km→20㎞までの間が重要なんです。

なぜならこの間が1番燃料を消費すると言われているからです。

余談ですが、

そんな理由があるのでハイブリッド車『発進時はガソリンなどの燃料を一切使わない電気を使用して、ある程度の速度が出てきたらエンジンに切り替えるよ』

というシステムになっているのです。

 

ですから、ここは”ふんわり発進”で行きましょう!

やってみるとわかるけど、そんなに”もたつき感”はないから後車に迷惑かけることもないよ

 

②『巡航』加減速の少ない運転

さて、発進した後の巡航時についてです。

 

速度はなるべく一定で走行 。

という運転方法になります。

あまり速度のムラが無いように・・・

ということです。

速度にムラがある運転よりも平均して3〜4%の燃料消費が見込めます。

 

運転のポイントとして、

車間距離を広く取るといいですよ。

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車間距離が広いと速度調整がやりやすく、結果的に速度の変動を抑えられます。

”安全”にもつながるよ!!

 

それから、

『速度の高い・低いより』よりも、

『速度の変動』が燃費には大きく影響します。

 

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③『減速』早目のアクセルオフ

赤信号などで停止することがわかったら、普段より早めにアクセルを離そう。

以上です(笑)

 

たったこれだけですが、

理由を説明してくれ(怒)

という声が聞こえてきそうですので一応。

 

現在のクルマはアクセルをオフにすると、自動的に燃料の供給をストップさせる機能が付いています。

この、いわゆる”惰性”で走行している時は、事実上一滴のガソリン(軽油)も使用しません。

燃料カットしているから当然ですね

ですから、この状態を多く作ることで燃費の削減が見込まれるわけです。

 

クルマって惰性でも意外に長い距離を走れるものですよ。

 

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停止時のイメージ

 

④『停止』アイドリングストップ

いよいよ最後の項目ですが、これについては自動でやってくれるクルマが増えましたね。

要は、停止時にエンジンを切って余計な燃料消費をさせないということです。

 

ではやり方です(ATの場合)

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どうでしょう?

ちょっと難しい?でしょうか・・・。

 

<解説します>

①停止したらシフトレバーをD(ドライブ)からN(ニュートラル)へ入れる

②エンジンを切る

注)この時に右左折待ちならウインカーも切れるので、キー位置はエンジンを切ったら、Onの位置へ入れ直すとウインカーは作動状態になります(プッシュスタート式も同じです)

③そろそろ発進する頃だと予測したらチェンジレバーはNのままエンジン始動してDへ入れて待機

注)Dの位置ではエンジンが掛かりません(安全装置の為)。先にDに入れてしまうとエンジンが掛からず焦ります・・・

 

こんな流れです。

アイドリングストップは停止時間が長いほど燃料節約の効果が見込めます。

が、しかし!!

大事な注意点があるよ!

アイドリングストップの効果が見込めるのは停止時間が5秒以上の時

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 ちょっと難しいグラフですが、実はクルマってエンジンを掛けるとき結構燃料を消費してしまうんです。

その分を計算に入れた場合に、5秒以上の停止時でなければアイドリングストップをする意味が無いということです。 

ですから、停止して5秒以内にすぐ発車するような場合は、アイドリングストップをしないほうが燃料消費は抑えられます。

状況を見極めてアイドリングストップを『する』『しない』の判断を行うスキルが要求されます。

停止時間が長くなりそうなのか、それとも短いのか?

これは自動アイドリングストップ付きのクルマでも同じですから、場合によっては手動に切り替えて(自動アイドリングストップ機能を切る)対応します。

 

②あまり頻繁にエンジンのオンオフを繰り返せば、クルマの部品に悪影響を及ぼす

エンジンを始動するときにはセルモーターという部品が働きます。

ここに負担が掛かってくるわけです。

セルモーターが壊れてしまうとエンジン始動が出来なくなります。

ちなみにセルモーターの交換は一般的に5万円程度かかります。

 ほるベー隊長の親父は自動車修理工場を自営してるけど、最近は自動アイドリングストップ機能の付いたクルマが増えたおかげでセルモーター交換の依頼が増えてウハウハしてるよ¥¥¥

おぬしもワルよの〜〜

 

必要以上のエンジンオンオフはこういうリスクもあるということですが、最近では自動アイドリングストップ機能付きのクルマに搭載されているセルモーターは以前のものよりも耐久性をアップさせているようです。

 

まとめ 

さて、いかがでしたでしょうか?

これが実際のエコドライブの運転方法です。

この通りにやれば確実に燃料費の削減はできますよ。

実践済みですから!!

しかも<知識編>でも書きましたとおり、

必要以上に加減速を行わない

車間距離を十分に取る

早目の減速をする

ことにより、安全運転という副産物も生まれます。

 

最後に実践する際の注意点ですが、

最初から①〜④を全部こなすのは難しいかもしれませんので、

「最初は①の発進だけやってみよう」

というように、徐々に慣れていってくださいね。

それから冒頭でも書きましたが、すでにそういったモードが付いているクルマならば、クルマに任せるのが一番です。

①と④は結構付いてるクルマが多いよ

ただし”アイドリングストップ”などについてはドライバーが判断して実行するほうが良い場合もありますから注意してください。

 

では、今回の<実践編>はここまでとさせていただきます。

覚えておいて損は無い運転技術だと思いますし、みなさんの燃費向上に役立つことを願ってます!!

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