Microsoft社のBING(ビング)は個人が執筆している病気体験・闘病ブログの検索に強い!
どうも、ほるべー検索隊長です。
今回はMicrosoft社の検索エンジン『BING(ビング)』についてのお話です。
最近、このBINGを好んで使っています。
もともとプライベート用のPCは20年間ずっとMacを使用しておりましたので、必然的にMicrosoftとは疎遠でした。
しかしMicrosoftの検索エンジンは自分が最近頻繁に検索している個人(患者さん)の闘病ブログを的確に探し当ててくれるのです。これにはびっくりしました。
そういった点ではGoogleよりも格段に優秀です。
すごいぞBING!
今回はそんな『BING』について解説をしていきます。
徐々に芽生えてきたGoogleに対する不満・不信感
BINGについての解説より先に、自分がメインで使用してきたGoogleへの不満などを先にお話しておきたいと思います。
個人のブログを表示しない傾向が強いGoogle
当ブログを何度かご訪問していただいておられる方はご存知だと思いますが、自分は心臓の病気を抱えていまして、最近は同じ病気の方のブログなどを読んだり探したりすることが日課になっています。しかし、
Googleでは個人が執筆している病気の体験・闘病ブログを的確に検索してくれないことを痛感しました。
今回の主役であるBINGと比較して、Googleの検索ではそういった個人が書いてくれている闘病ブログなどの表示数は致命的に少ないです。
これがGoogleへの不信感の始まりでした。
圧倒的なシェアを誇るがゆえに世界を動かしてしまう程の力を持っている
検索エンジンといえば世界的にGoogleが圧倒的なシェアを誇っており、世界で約8割のシェアを占めています(2019時点)。
ほとんど独占企業状態です。まさにインターネット業界はGoogleを中心に回っているのが現実です。
はっきり言ってこれは異常事態です。
ライバル不在の為、「やりたい放題」とまでは言いませんが、Googleがその気になれば何でもできてしまうのですよ。
恐ろしいですね。
Googleがやろうとしていることはわかるが、少なくとも自分にとってはマイナス要素しかないこと
Googleは近年、専門家や権威のある人、企業などが書く記事にこそ需要や価値があると判断しているそうです。確かにそれ自体は重要です。専門的な知見を持っているわけですから、読者にとっても有益な情報である可能性は高いです。
しかし、その代わり個人が書いたブログはとことん排除していませんか?
個人ブログでも独自性があれば別だと言われてますが
その結果・・・
実際に病気の体験談などを書いた貴重なブログは検索結果の圏外へ飛ばされ、専門家や大手企業などが書いた毒にも薬にもならないような記事ばかりが表示されるという現実になっているというわけです。
これは病気関連のジャンルだけに限りません。その他全般においてそのような傾向を感じ取れます。
例えば・・・
先ほども述べましたが、自分は冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)という心臓の病を患っています。死に直結する可能性のある危険な病気です。しかもこの病気は発症原因が不明であり、いつ心臓発作に見舞われるのかも分からず、完治できるのかさえも明らかにされていません。
このように現代医学でもお手上げな厄介な病気なわけですから、せめて実際の患者さんの書いてくれる体験記などの情報が実生活に役立ちますし、患者側としてはそういったリアルな情報が欲しいのです。
しかし前述したGoogleの方針はこのような現実を全くもって無視しており、そのような個人ブログなどの表示数は極端に少なく、検索結果にすら表示されない記事も多々あります。
これはとんでもない暴挙と言わざるを得ません。
実際にみなさんも次のキーワードでGoogle検索してみてください。
『冠攣縮性狭心症 ブログ』
どうでしょう?
肝心の患者さんが書いたブログは検索表示されましたか?
めちゃくちゃ少ないと思います。
表示されるのは、それこそ医療機関や専門医などの書いた記事ばかり。
ビッグキーワードである『冠攣縮性狭心症』と検索した場合とほとんど変わりありません。
サブのキーワードである『ブログ』はどこに行ったんですか?
実際の体験談や闘病ブログを探したいのにこれでは全く意味がありませんよね。
もう一つ実例を挙げます。
つい最近、人生初めて鎮静剤を用いた胃カメラ検査を受けましたが、苦痛の程度はどれくらいなのかを知りたい為にネットで検索をしましたが、やはり同様に実体験の記事よりも◯◯胃腸科などの専門医の記事が多く表示されます。
はっきり言いましょう。
そんな情報は必要ありません。
胃カメラ検査の苦痛の程度を知りたい場合、◯◯胃腸科が書く記事よりも実際に経験した人の体験談のほうが信憑性があります。
なぜなら、◯◯胃腸科のホームページで「当院の胃カメラは苦痛です」なんて絶対に書くはずがありませんよね?
そんなことを書いたら絶対に患者さんは来ませんから。
とにかく検索表示のトップページに限らず、どのページも金太郎飴のように同じような情報の集合体にはうんざりです。
Googleによって個人ブログのメリットが消滅しつつある
以前のGoogleはアクが強くてマイノリティ(少数派)の個人ブログなども必ず表示させていたと記憶してます。
良くも悪くもそれがインターネットで得られる情報の大きなメリットだと思います。
それが今では、そのような記事はまるで『放送禁止用語』並みの扱いを受けていると感じるのは自分だけでしょうか?
患者さんが書く記事は専門医ではないから信憑性がないですか?
自分は全くそうは思いません。
自分も自身の病気体験を記事にしている一人ですが、これは同じ病気で苦しんでいる方の為に書いているという側面もあるのです。
ですが、このままGoogleがそのような方向性をますます強めていけば、どうせ書いても表示されないわけですから、バカくさくて執筆はやめるでしょうね。
そのうち個人レベルでは誰も書く人がいなくなるでしょう。
BINGは個人の病気体験・闘病記事を多く検索表示してくれるという事実
これは実際にBINGで検索してみれば一目瞭然です。
先ほど述べた『冠攣縮性狭心症 ブログ』で検索してみてください。
Googleとは真逆の結果が表示されます。
トップページはほぼすべてが個人の病気体験ブログです。
中には、Google検索ではお目にかかった事がない記事も多数表示されており、とても壮観で新鮮な気分でしたよ。
自分が求めているものはまさにこれです。
実際にMicrosoft社(BING)がどのような方針に基づいて検索順位を決定し、表示をさせているのかは知りませんが、検索キーワードに対して忠実に検索を行ってくれていることは紛れもない事実です。
その他、今話題の検索エンジン『ダックダックゴー』もBINGと同じような検索表示をしてくれました。
というより、単にGoogleが異常なだけなのかもしれません。
BINGについて思う事
キーワードに忠実
これまでBINGに対する印象は、Windows系のPCを購入すると最初から付いている「あまり使えない検索エンジン」 というイメージでした。しかも自分の場合はMacがメインPCですのでBINGとの接点はほとんどありませんでしたね。
ところが使ってみると想像以上に面白い検索をしてくれるエンジンですし、とにかくキーワードに忠実です。Googleは必ずしも入力したキーワードを重要視しないとの事ですから、この両者は全く違う性質を持っていると言えます。
これからシェアを伸ばしてくる可能性がある
2019年時点での日本国内におけるBINGのシェアは約1割に満たない程度だそうです。ちなみにGoogleは7割強という圧倒的なシェアを誇っています。
しかしBINGは天下のMicrosoft社が開発したもの。
そのMicrosoft社のWindows系PCの世界シェアは約8割と言われています。
そんなWindows系PCの検索エンジンにはこれからもBINGが採用されていきますから、必然的にシェアはどんどん伸びていきます。PCに詳しいユーザーならば好みの検索エンジンに変更するでしょうが、PCに詳しい人ばかりがユーザーではありませんから、BINGのまま使い続けるという人も多いと予想できます。
Googleと同じ道を辿ってほしくない
5年後、10年後には検索エンジンの勢力地図が激変している可能性も充分に考えられますが、もしもBINGがシェアを拡大した時にGoogleと同じような検索傾向になってしまっては意味がありません。
まあ、そうなったら自分はまた他の検索エンジンに乗り換えます。
正直、検索エンジンなんて自分が探している情報を的確に探してくれるものであれば、どこのメーカーであろうが関係ありません。
実際に現在の自分はPC本体はMac、ブラウザはChrome、検索エンジンはBINGという、内戦が勃発しそうな組み合わせになっています。
おわりに
今回述べた通り、Googleと違いBINGは個人のブログを拾ってくれます。そこが決定的に面白いところであると思います。
自分はインターネットやIT関連に特に精通しているというわけではなく、ごく普通の一般ユーザーです。しかし当然ながら自分に必要な情報が欲しいですから、より良いサービスを提供してくれるところを利用するのは当然の成り行きです。それが今回はBINGだったということです。
とにかく今はGoogle一色の世界です。散々批判をしましたが、自分もだいぶお世話になりました。Googleの言う、ユーザーを第一に考えるという方針には大賛成ですが、どうやら完全ではないらしいです。
この先、Googleを含めて検索エンジンがどのように変遷していくのか見物ですが、とにかく個人のブログや少数派の意見を抹殺するような検索エンジンにはなって欲しくないと考えています。
では今回はここまでとさせていただきます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。