ほるべー隊長のブログ

追悼 ボサノバの神様ジョアンジルベルト

令和元年7月初旬、

とても悲しいニュースが飛び込んできました。

ブラジル出身、ボサノバ音楽の神と呼ばれ、創始者でもある

巨匠ジョアンジルベルトが亡くなりました。享年88歳。

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ほるべー隊長です。

 

ご存知の方もたくさんおられると思いますが、

とうとう亡くなられてしまったか・・・。

というのが率直な気持ちです。

 

実はほるベー隊長、音楽研究家でもありまして、

自称です

好きなアーティストは?と聞かれたら迷わず、

 

フレデリック・ショパン

ビートルズ

そしてジョアン・ジルベルト

 

と答えます。

 

彼らに共通することは、それぞれが独自の音楽の境地を切り開いたこと、

そして彼らが音楽を奏でるのではなく、

彼らそのものが音楽であると言えることではないでしょうか。

 

私自身、2006年東京国際フォーラムで行われた

日本講演に足を運んできました。

生の”神の時間”を体験できたことは一生の宝物です。

 

ところでボサノバといえば

お洒落なカフェなどの定番音楽として

大衆に根付いてきました。

しかし、

そのギター奏法やコード進行、リズムなどはとんでもなく難解極まりないことをやっています。

これこそがジョアンの音楽なのですが、

もしかしたら本人はこの難解な音楽を、極力シンプルにしようとしていたのではないかと言われてます。

かぎりなく”無”になるように。

同じくブラジル音楽の巨匠、

カエターノ・ヴェローゾジョアン・ジルベルトの音楽に対して自身の曲で次のような評価をしています。

(ブラジルのアーティストや名曲を挙げた上で)

「これより良いものといったら沈黙しかない。

しかし、沈黙をも凌駕するのはジョアンだけだ」

 ジョアンジルベルトに最大級の賛辞を送っています。

 

そしてモダンジャズの帝王

マイルス・デイヴィスは、

「彼ならば”電話帳”を読むだけでも美しく聴かせるだろう」

と述べています。

 

ジョアンという芸術家は、

とことんストイックに研究と研鑽を重ね、自身の音楽を確立していったのだと思います。

まさに音楽の職人です。

そして彼の音楽は、

すべてにおいて一切の妥協をしない

完璧で至高の芸術作品なのではないでしょうか。

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ジョアンジルベルトという音楽が、

自分の人生を豊かにしてくれました。

 

ありがとう、ジョアンジルベルト。

ご冥福をお祈りいたします。