ほるべー隊長のブログ

冠攣縮性狭心症の発作や痛みはこういう症状です。該当する方は今すぐ病院へ!

どうも、冠攣縮オプション装備中のほるべー隊長です。

今回は、タイトルそのままの内容です。

これは実際の患者にしか書けない内容ですから、これまで自分が体験した発作や痛みの症状を余す事なく記述してみたいと思います。

該当する方はこの病気である可能性がありますから、すぐに医療機関の診察を受けて下さいね。

病気による痛みは個々によって違うという見解もあるのですが、そうは言っても同じ人間ですし、同じ病気であれば必ず共通する痛み(苦しみ)があることは否定できませんからね。

参考にして頂けると幸いです。

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これまで経験したことがない胸痛

まず1番お伝えしておきたい発作・痛み(苦しさ)の症状がこれです。

これまでの人生の中で、経験したことがないような種類の痛み(苦しさ)です。

この病気による胸痛は、言葉で表現するのがとても難しいのでこのような表現になってしまうのですが、とにかくそんな痛みには要注意なのです。

 

では自分が経験したことを踏まえてもっと具体的に言いますと・・・

 

まだこの病気すら知らない時点で体験した痛み(発作)なのですが、本当に今まで経験したことがない痛みに襲われました。それは時間にして30秒程度でした。

あごの下からみぞおちの辺りにかけて、

「まるで胸の深いところをえぐられるような」

「焼けた棒を胸に押し付けられているような」

「胸の上に重い石を乗せられたような」

「胸がゾワゾワして」

「食べ物が喉に詰まって苦しいような」

「いてもたってもいられないような」

そんな症状が出ます。

人によって感じ方や表現の仕方が変わるとは思いますが、これらのどれかに該当するのなら、冠攣縮性狭心症を疑ってみるべきです。

 

何度も言いますが、これまでの人生の中で経験したことがない種類の痛さ・苦しさという事がポイントです。自分の身体の奥深い部分で得体の知れないトラブルが起きているという感覚です。

自分が初めてこの発作に見舞われた時は、持続時間は短くて30秒ほどでまったく何事もなかったように治まりましたが、その痛み(苦しみ)のインパクトは大きかったです。

「なんか胸が痛むな・・・」

「チクチクするな」

というような、そんなレベルではありません。

 

「マジで?」

「なんだこれ?」

「おいおい、冗談はやめてくれよ」

「これ、ホントに死ぬんじゃないか?」

「やめてくれ〜!!!」

というくらいの痛み(苦しさ)です。

頭の中で『死』がよぎりました。


それから、

「具体的にここが痛い」というものでもありません。

どこが痛いのかもよくわからない状態です。

とにかく胸全体が痛い(苦しい)のです。同時に後頭部や首、肩甲骨の辺りや、背中が痛む事もあります。


一瞬、キュッとするような痛みではなく、例え1分以内の短い時間でもしっかりと持続するような痛み(苦しさ)であれば、狭心症発作である可能性があります。

これまで経験したことのない胸痛が持続する

前項で述べた痛み(苦しさ)が数分から数十分間も持続するようなら、これはもう間違いなく狭心症を疑うべきです。

というより、

そんな状態では誰もが『救急車の要請』を考えるはずです。とても我慢できるようなものではありません。

それほど、この病気による発作の苦しみは想像を超えるものがあります。

どんな人でも確実に身体の異常を疑うレベルです。

自分の場合は前述した症状の他に、

「吐き気」

「手のしびれ」

「呼吸困難」

という症状がプラスされました。

自分以外の狭心症の方の体験談や医師の見解でも、そのような症状が出ることが報告されています。最悪、その症状が長引くと意識を失ってしまうこともあるようです。

放散痛という痛みもある

狭心症には放散痛というものもありまして、自分も体験済みです。

放散痛がどういったものかと言いますと、実際に狭心症でトラブルが起きているのは心臓(冠動脈)なのですが、それが何らかの理由で他の部位に痛みが起きる現象を言います。

具体的には、

「奥歯」

「あご」

「首や肩」

この辺りに痛みが来ます。

しかもこの痛みに関しては特に変わった痛みではない為に、心臓に起因するものだと考える人は少ないのが現実です。

この放散痛に関しては、自分はこの病気を患っている事を知っているからこそ認識できたという側面もあるのですが、それを知らない場合はまさか心臓の病気だとは思わないでしょう。

実際に自分は前述した「経験したことがない痛み」が起きる数ヶ月前から、異常なほどの肩の痛みに悩まされていました。単なる疲れや加齢による肩凝りだと思いましたが、どうやら違ったようです。

それから、奥歯の痛みも経験済みです。これは冠攣縮性狭心症と診断された後のことですが、本当に虫歯による痛みにそっくりなのです。自分の場合は虫歯は治療して完治したばかりでしたし、そういった放散痛の存在も知っていましたから狭心症による痛みだと判断できましたが、知らない方ならば歯科に行ってしまうと思います。

あえて虫歯の痛みとは違う点を挙げると・・・

「主に奥歯のあたりが痛む」

「具体的にどこの歯が痛いのか分からない」

「奥歯が浮いて、抜けるのではないかという痛み」

「虫歯の痛みは治療しない限り治まることはほとんど無いが、放散痛による痛みの持続時間は数分程度が多い」

という特徴があります。

 

↓詳しくはこちらの記事をお読み下さい

horube.hatenablog.com

 

疑いがある方はすぐに診察を受けて下さい

今回、なぜこの記事を書いたのかと言いますと、自分がこのような病気にかかってしまってから知人などから症状についての相談を受けることが多くなったからです。

「この症状って狭心症かな?」

というように・・・

しかし自分は医師ではありません。

単なる患者です。

ただ、自分の体験を伝えることはできます。

「それも人助けになるのであれば」という気持ちが強く表れてきたからこんな記事を書きました。

今回、自分の体験した症状が狭心症のすべてだとは言えませんが、少なくともこのような症状があるのであれば、直ちに専門医の診察を受けてください。

自身の体調の異常を1番良く認識できるのは紛れもなく本人自身であると思います。

ですから、

特に今回強調した「体験した事のない痛み(苦しさ)」はすぐに分かってもらえると思いますし、要注意事項であることに間違いはありません。

 

最後に、

心臓の病と言うといきなり胸に激痛が走り、その場に倒れ込むという印象をお持ちの方が少なからずいらっしゃると思いますが、冠攣縮性狭心症の場合はそんな『急』な展開にはなりません。

発作が来る前には必ず前兆があります。

それも表現しづらいのですが、

なんとなく胸のあたりがモヤモヤするような、ザワザワするようなといった感じです。そのような前兆の後に本格的な胸痛(発作)が来ます。

そもそも、胸痛と共に倒れ込むような症状ならば狭心症ではなく、心筋梗塞心不全という更に深刻な病気でしょう。

狭心症を通り過ぎて、いきなりそのような重度の病気になるというケースはごく稀であると主治医の先生に聞いております。

ですから、まず心臓の疾患は狭心症から始まるというケースも多いのだそうです。

 

今回はその狭心症を疑う症状を紹介させていただきました。

タイトルにも記しましたが、該当する方はすぐに専門医の診断を受けて下さい。

確かに狭心症は危険な病気です。

ですが、しっかり治療・対策をすれば大丈夫です。

いきなり死ぬなんてことはそうそうないです。

自分もこの病気を患ってから半年以上が経過しました。以前の健康時と同じとは言えませんが、普通に生活できています。

それよりも、明らかな体調の異変があるにも関わらず診察を受けていないというケースが1番危険であると言えます。

狭心症からさらに悪化してしまったら大変です。本当に命の危険が差し迫った状態になってしまいます。

ぜひそうならないように、自分の症状などを見極めて適切な処置をしてくださいね。

 

繰り返しになりますが、最後にひとこと、

「経験したことのない痛みに要注意」

です。 

 

では今回はこの辺で失礼致します。