ほるべー隊長のブログ

「これは冠攣縮性狭心症による放散痛なのか?」自身の体験をもとに見分け方や痛みの特徴などを考察します

どうも、キングボンビー(冠攣縮性狭心症)に絶賛取り憑かれ中のほるべー隊長です。

今回は放散痛の見分け方などについて考察してみたいと思います。

 

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まず放散痛を超簡単に説明すると、

狭心症など心臓の病気が原因なのに、

心臓やその周辺に痛みが来るのではなく『肩』や『歯』など心臓から離れたところに起きる痛みです。

「肩こりだと思ったら実は心臓病による放散痛だった」

「虫歯になったと思ったらそれは放散痛だった」

ということがあるんですよね・・・

 

自分もこれまで何度か放散痛を経験しておりますので、出来る限り自分の放散痛体験談を大放出して皆様のお役に立てたら幸いです。

ただ、自分は医師ではありませんから医学的な知見はゼロです。ですから詳しくは専門医にご相談して頂くとして、この記事はあくまでも患者の体験談としてお読み下さい。

 

放散痛は厄介です

今回のテーマの主題である「放散痛の見分け方など」について説明する前に、少しだけそれに関連することにお付き合い下さい。

面倒な方は飛ばして頂いても構いません

 

まずは、

『放散痛は厄介なこと』

なぜ厄介なのか・・・?

はっきり言えば、その痛みが狭心症による放散痛なのかどうかを判別しにくいことではないでしょうか。

受診するべき医者を間違えること

自分の場合、これまで肩と奥歯の放散痛を経験しています。

しかし最初はその痛みがまさか狭心症によるものだとは考えもしませんでした。

 

それだけよく似ているということですね。

 

ですから、

狭心症という病名が確定する前の段階(心臓の病気だと疑っていない時点)で放散痛が起きた場合に、

それが『心臓の病』であるという認識が出来ずに、

全く違う医師の診察を受けてしまう可能性があるということです。

 

例えば”歯”に放散痛が起きたとしましょう。

 

おそらくほとんどの方が循環器科ではなく『歯科』を受診するかもしれません。

それほど判別がしにくいものなのです・・・

狭心症患者にとってもその痛みは放散痛によるものなのかを逐一考えなければならないことが厄介

狭心症患者である自分も、痛みが起きる度にその痛みが放散痛によるものなのかを考えなくてはいけません。

今ではようやく違いが分かるようになりましたが

後ほど詳しく説明しますね

 

とにかく放散痛が起きるということは心臓の状態が良くないというサインですから、

少しでも肩や歯に痛みが来る度に心配になってしまいます・・・

 

放散痛によって重大な病気(心臓病など)を早期に知る事ができる

前項では放散痛は厄介だと述べましたが、

しかし考えようによっては、

放散痛という存在を知っていれば、それが重大な病気のサインであることを知ることができますよね。

特に、まだ心臓の病気を疑っていない段階の人にはとても役に立つものです。

 

結果的に重症化する前に早期に治療が開始できるという非常に大きなメリットがあります。

これはぜひ覚えておいて頂きたい事実ですね。

 

放散痛の見分け方や特徴

さて、お待たせして申し訳ございません。

ようやく今回の記事の核心部分です。

 

放散痛の見分け方や特徴をお伝えします。

自分の場合は『肩』と『奥歯』が経験済みですから、主にその2つについて解説をさせていただきます。

持続時間が短いこと

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放散痛の痛みは肩も奥歯も、

痛みの持続時間が短いという大きな特徴がありました。

自分の場合は長くても15分程度です。

 

もしかしたら平均的な心臓発作の所要時間とほぼ同じ?かもしれません。

 

そもそも、肩こりや虫歯の痛みはそんな数分程度の短時間で一気に治りませんよね?

 

例えば神経まで虫歯にやられている時の痛みは、

歯医者さんで治療をしない限り痛みが去るなんてことは無いです。

※神経が腐れるくらい重度の虫歯では、一時的に痛みがなくなることはあるようです(歯科医談)

 

しかし放散痛は短時間で一気に痛みがおさまることが多いです。

 

ですから主に自分はその『持続時間』を基準にして放散痛か否かを判別しています。

 

ただ、主治医から教えて頂いたことですが、

狭心症が非常に悪化している場合はその限りではないそうです。

特に心筋梗塞にまで悪化している場合は短時間で痛みがおさまらないケースもあるとの事です。

でもそんな状態なら放散痛で終わりではなく心臓発作に発展するでしょうね

痛みの質が違うこと

放散痛による痛みは本来の肩や歯の痛みとは質が違います。

どう違うのか・・・?

 

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まずは『肩への放散痛』ですが相違点を挙げますと、

 

肩だけでなく腕や首も同時に痛むことが多いです。

そのまま発作に発展することもあります

 

それは一般的な肩こりに見られるような部分的な痛みではなく、

肩の辺りを中心に周辺が痛むと言いますか・・・

通常の肩こりによる痛みとは何となく質が違います。

 

それから、比較的左肩に起きることが多いですね。

 

もう一つ、

肩こりなどの痛みは指で押すと痛む部分が特定出来ますが、放散痛では特定できません。

 

これが大きな違いだと言えますが、

もともと『肩こりもある人』だと判断するのは少し難しいかもしれません。

 

 

次に『歯への放散痛』です。

 

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『歯』に関しては比較的わかりやすいように思います。

 

多くの狭心症患者がそうであるように、

特に『奥歯』に痛みが来ます。

 

しかも肩と同じように、

具体的にここの歯が痛むとかいうものではなく、

「どの歯が痛むのか分からないけど、とにかく奥歯の辺りが漠然と痛む」

という特徴があります。

 

本当の虫歯であれば、

虫歯になっている歯を触ったり押したりすると明らかに痛みが増幅されますし、虫歯ではない歯であれば押しても何も変化はありませんよね。

 

他の特徴として「奥歯が浮いてくる」という不思議な痛みが多いですね。

 

まあ、いずれにしてもこれも持続時間は短いですから虫歯による痛みと違うことはすぐに分かります。

そのかわり結構な痛みですよ

やばい虫歯と同じくらいの痛みレベルです

 

それから、

『肩』でも『歯』でも言える事ですが、

放散痛には何となく

『発作での痛みのような独特の雰囲気が伴う』のですよ。

 

なんだそりゃ?

 

とお思いになられるかもしれませんが、実際に狭心症患者の方には賛同してもらえるかもしれません(笑)

表現力が乏しくてすいません

 

しかも他の冠攣縮性狭心症の方のブログでは、放散痛はニトロで治ったという体験談を載せておられる方もいらっしゃいました。

もしかしたら放散痛は発作の一種なのか?

 

放散痛を心臓の健康のバロメーターとして活用

おわりに、

確かに放散痛は痛いし苦しくて厄介ですが、それを心臓の健康のバロメーターとするのが良いと考えています。

 

先ほども述べましたが、特に心疾患の早期発見には非常に有効ですね。

 

放散痛のような症状がある方は循環器科の受診をおすすめします。

ですから、

ぜひ多くの方に『心疾患には放散痛というものがある』ということを知って頂きたいです。

 

すでに自分のように発症済みの患者さんにとっても放散痛は役立ちます。

なぜなら放散痛の回数が増えた場合、

警戒体勢に入らなければならないということを知ることが出来ますからね。

心臓の調子が良くない証拠です

 

とにかくこの放散痛を有効に活用していきましょう。

せっかくのサインですから。

 

以上、 自身が経験した上での放散痛の特徴や見分け方でした。

冒頭でも述べましたが自分は医師ではありませんから、気になる方や詳しい事は専門の先生などにご相談して下さいね。

 

では皆様のご健康をお祈りしつつ、今回はこの辺で失礼致します。