ほるべー隊長のブログ

「この人は温泉の達人だな」って思う行動を7つ紹介します

どうも、温泉ソムリエのほるべー隊長です。

自分もかなりの温泉マニアを自負しているのですが、世の中には自分とは比較にならないほどの『達人』がいらっしゃいます。

そういう方々の行動って結構独特なんですよね。

例えば温泉宿の浴場で、

「この人、なぜこんな事をしてるんだろう?」

とか、

「それって何の意味があるの?」

などなど。

でも意味があるんですよ。

ない場合もありますが(笑)

ということで、今回は自分が旅先で見かけた『達人』の不思議な行動を7つご紹介しましょう!

マネをすればあなたも温泉の達人になれる!かもしれません(笑)

達人は宿の部屋に入った時に最初に見るのは床の間

宿の部屋に通された時、まず初めに見るものは何ですか?

景色の良い部屋なら、ほとんどの方が窓からの風景を見るのではないでしょうか?

ところが達人は『床の間』を見ます。

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なぜ?

実は床の間は、宿側からすればおもてなしを表す場所なんです。

床の間にはよく生花などが飾ってありますよね?

それは宿の主人や女将さんの客人への心遣い。

それを知っている『温泉の達人』は、いくら景色が良かろうが、まずは床の間を拝見して宿のおもてなしの心を享受するのが常識であり、礼儀なのだそうです。

 

達人は掲示している温泉分析書を良〜〜く見る

浴場の脱衣所などでこういう表を見たことがありません?

  ↓

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これは『温泉分析書』と言われ、その温泉に含まれている成分を示すものです。

もし、この表をマジマジと見ている人がいたら、おそらくその人は『温泉の達人』です。

達人はこの分析書の見方を知っていますから、

例えばこの温泉(長野県戸倉上山田温泉:千曲乃湯しげの家)の場合は・・・

 

「含有成分は少なめだが硫黄が含まれているし、温度もやや高めだから長湯はしないほうがいいな。でもpH値は8を超えているし硫黄成分も入っていて美肌効果が満点のいいお湯だな」

 

な〜んて心の中でつぶやいているでしょうね。

ちなみにほるべー隊長もある程度、分析書は読めますよ。

温泉ソムリエセミナーで勉強しました。

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達人は入浴する前に分析書を見て、泉質の特徴を把握し、最適な入浴法を導き出してから入浴するのだそうです。

これと併せて『加水・加温・掛け流しの有無』などの温泉表示も熟読している人は間違いなく温泉の達人でしょうね。 

 

達人は入浴前にも水を飲む

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宿の脱衣所や休憩所には、ウォーターサーバーや麦茶などを置いている宿がありますよね。

とってもありがたいサービスで、風呂上がりに飲むのが一般的です。

風呂上がりは身体も熱いし喉も渇きますからね。

ところが!

まだ入浴していないのに飲んでいる人を見たことがありません?

もしかしたらその人は『達人』かもしれません。

入浴をすると血液がドロドロになり、循環器系に負担が掛かることを達人は知っています。

入浴前の水分補給で、それを軽減するというわけです。

ちなみに達人は宿の部屋で出される茶菓子も、入浴前に戴いていることが多いです。

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茶菓子は、もちろん宿からの『おもてなし』という意味もありますが、実は入浴前の水分&栄養補給のためという意味もあるんです。

 

湯船に入る前にやたらと『かけ湯』をする人は達人かも

湯船に入る前に『かけ湯』をする人は多いでしょうが、達人レベルになると最低10杯以上やるそうです。

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なぜかと言いますと、温泉水に身体を慣らすためです。

温泉って結構身体に負担がかかるんです。

温泉の中では成分が薄いと言われる『単純温泉』でも、家庭用入浴剤の数倍もありますからね。

それを知っている『達人』は十分なかけ湯をするそうで、しかもシャワーではなく本物の温泉を使い、心臓から遠い足から行うのが身体に最も負担がかからない方法だそうです。

いわば『かけ湯』は運動前の準備運動ってところですね。

 

入浴中、頭にタオルを乗せている人は達人かも!? 

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頭にタオルを乗せて入浴する人っていますよね。

おじさんとか。

まあ、タオルの置き場がわりに乗せている人もいると思いますが、もしかしたら『達人』かもしれません。

これにはちゃんとした意味があるんです。

ずばり、『のぼせ防止のため』です。

熱い温泉では冷たい水を染み込ませたタオル、冬など寒い露天風呂では熱い温泉水を染み込ませたタオルをのせることで、のぼせ防止などに効果的なのです。

 

達人は分割浴をする

『短い入浴をして、浴槽から出て休憩』これを繰り返すのが分割浴です。

こういう人もよく見かけますね。

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温泉入浴って結構疲れますから本能的にやっている人も多いと思いますが、達人は当然のように行います。

ずっと浴槽に入り続けるよりも、この入浴方法のほうが身体に負担が掛からずに、しかも湯冷めがしにくいというメリットがあるからです。

 

達人は温泉入浴後はシャワーで洗い流さない

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入浴が終わった後にシャワーで洗い流してから上がる人って多いですよね。

しかし達人はそんなことはしません。

せっかくの温泉成分を洗い流してしまってはもったいないからです。

泉質にもよりますが、保湿・保温効果など、温泉成分は効能が豊かですからね。

ただし、強酸性や濃い硫黄泉など肌への負担が強すぎる温泉の場合は洗い流す場合もあります。

 

おわりに

さて、いかがでしたでしょう?

 温泉旅行に行くと、こういう行動をする人を見たことがありませんでしたか?

もしかしたらその人は『温泉の達人』かもしれませんよ。

すべてに意味がある行動なんですね。

自分も勉強させてもらっています。

これらをマネするだけで、あなたも温泉の達人だと思われるかもしれませんよ(笑)

ではまた!

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<photo>群馬県四万温泉:積善館「元禄の湯」