【スポーツカーは煽られやすいクルマ】その理由を心理学の観点から解説します
どうも、交通カウンセラーのほるべー隊長です。
残念ながらスポーツカーは比較的煽られやすい車種と言えます。
一部、高級スポーツカーやスーパーカーは除きます
事実、スポーツカーに対してわざと挑発するように車間距離を縮めて走行するドライバーが非常に多いです。
特に国産スポーツカーに対してその傾向が強いですね。
とってもいいクルマなんですがね・・・
なぜか?
では心理学の観点からその理由を解説していきましょう。
- 変人をバカにする心理が働いてしまうこと
- スポーツカーの挑発的なデザインに過剰反応をする心理
- スポーツカーを打ち負かしてやりたいという心理が挑発的な運転を助長する
- スポーツカーは『弱いクルマ』に見られること
- スポーツカーは低い車高であるために後続車が車間を取らないケースもある
- スポーツカーに煽られる(挑戦される)ことも
- おわりに
変人をバカにする心理が働いてしまうこと
まず今の時代、スポーツカーは人気がありません。
乗っている人の割合はとても少ないです。
↓アンケート調査による<所有しているクルマの種類別のグラフです>
スポーツカーは全体の約3%!
2018年のデータですが低すぎる数字ですね。乗っている人がとても少ないです。
そう、スポーツカーはとても珍しい存在、言うなれば変人扱いされる車種なのです。
さて、そこで現代日本の社会風潮ですが、
よく口では『個性が大事!』などと言いながら結局他人からの目を気にして、
『人気があるもの』
『無難なもの』
『目立たないもの』
が多く選ばれるという現実がありますよね。
クルマに限らず、
『人気No.1の商品』
と言われればモノの本質などは考えず、「右ならえ」のごとく無条件に信用してしまう人が大多数を占める世の中です。
その法則に照らしてみれば、
人気のないジャンルであるスポーツカーを選ぶ人に対するイメージは、『常識が無い人』であり『変人』なのです。
そして、そういった”変人”はバカにされる対象となる可能性が高いです。
これはイジメの根本的な原理です。
そして、流行の人気車種に乗っているドライバー達は無意識のうちにそんな『変人』を見下してしまうという心理が生まれます。
その結果、
『煽り』や『挑発』といった行動に発展するケースがあると考えられます。
スポーツカーの挑発的なデザインに過剰反応をする心理
スポーツカーはその外観(デザイン)ですが、
「いかにも速そうなクルマ」
ということを全面的にアピールしているスタイル(デザイン)です。
乗っている本人にそんなつもりはなくても、無意識的に他人を刺激してしまうという事実があります。
そうなると対抗心から「挑戦してやろう」「からかってやろう」などと考えるドライバーが出てくるのは当然です。
特に負けず嫌いの男性が多い
その結果・・・
スポーツカーに対して敵対心が生まれ、結果的に車間が近くなったり煽り行為に発展するケースもあるのです。
スポーツカーを打ち負かしてやりたいという心理が挑発的な運転を助長する
前項の続きとも言えますが、何かと好戦的なドライバーはスポーツカーのドライバーに対して、
「認めたくないが根本的な運転技術では勝てそうもない」
「山道や峠では到底ついていけない」
という気持ちが常に心の奥底でくすぶっています。
ならば、
「スポーツカーが本領を発揮出来ない市街地などの道路でやっつけてやろう」
という愚かな考えに至ってしまうドライバーもいるということです。
これも負けず嫌いの男性に多い思考
そして・・
それが『車間を詰めた運転』、さらには『煽り』や『挑発』という形になってしまうのです。
スポーツカーは『弱いクルマ』に見られること
まずはこれを言っておきたいのですが、
ハッキリ言って現在の道路交通の場は異常です。
譲り合いや思いやりを意識して運転をする人は少数で、むしろ他車(者)を牽制、威嚇しながら運転をしているドライバーが格段に増えたと思いませんか?
自分はここ数年の間で『道路はケンカをする場所』という風潮が非常に強くなってきている事に危惧しています。
そういった現代の道路事情で必然的に発生してくるものが、
『強いクルマ』と『弱いクルマ』といった概念。
「俺のクルマは迫力があって威圧感があるから最強!」
と考えるドライバーがいかに多いか。
↑ミニバンをこき下ろすつもりはありませんが、このような他車を威嚇するようなデザインのクルマが増えましたね
しかも最近では自動車メーカーもそういったユーザーを意識したクルマ作りをしています。
例えば某自動車メーカーのCMの一部ですが↓
『その高級車は強い』だそうで・・・
「何が強いのか?」全く意味不明。ケンカでもする気ですか?メーカー自体がこんなくだらないキャッチフレーズを使っていることが低俗そのもので、何度も言いますが交通社会はケンカをする場所ではありません。
メーカーによれば、こういったクルマに乗れば強くなれるのだそうです。
現代の交通事情の典型的な事例として、クルマはとにかく大きくて迫力があるほうがエライという風潮があります。
さて、
ではスポーツカーはそういった弱肉強食の現代交通社会ではどういう立ち位置なのか?
ほぼ間違いなく弱い部類でしょう。
その大きな理由として、スポーツカーは車高が低くて迫力がありません。
大きいクルマがエライという現代交通社会の観点から言いますと、
まぎれもなく『弱そうなクルマ』ということになります。
車高が高くて他のクルマを見下ろすようなデカイクルマに乗ったドライバー達は、車体サイズが小さいスポーツカーのようなクルマ達をバカにして、押しのけるような運転をしている様をよく見かけます。
まるで挑発するかのように。
スポーツカーは低い車高であるために後続車が車間を取らないケースもある
例えば前車が車高が高かったり、トラックのような大きなクルマならば、その先の状況が見えにくいために意識的に車間を広く取りたいという気持ちになります。
しかし前車がスポーツカーのような車高の低いクルマだったらどうですか?
わりと先の状況が見やすいですよね。
ですから車間を十分に取らなくても大丈夫だという気持ちになりがちなのです。
スポーツカーに煽られる(挑戦される)ことも
他のスポーツカーから煽られる、というか挑戦されることは多々ありますね。
とくに峠道で。
走り屋が多かった昔に比べると減りましたが、やはりいます。
これは純粋に『競争したい』という心理ですね。
おわりに
以上、スポーツカーが煽られやすい要因を心理的な観点からご紹介しました。
しかしスポーツカーを煽ったり車間を詰めて走行する行為は、あまり知られていませんが危険な側面があるのです。
それについてはこちらの記事をお読みください
↓
現にスポーツカーに乗っておられる方は、このような見方をされている可能性があることを意識して運転して下さいね。