ほるべー隊長のブログ

冠攣縮性狭心症という病気だそうで・・・発症までの体験記

どうも、ほるベー隊長です。

今回は当ブログ開設のきっかけの一つにもなった、自身の病気体験についてのお話です。

「いやはや、なんだか厄介な病気になってしまったな」

というのが率直な感想です。まあ、今ではこの病気とうまく付き合っていますが(笑)

 

では、本題に入りましょう。

なお、この記事は実体験に基づいて記述しておりますが、私は医学に関しては全くの素人ですので、詳しくは必ず専門の医師にご相談をお願いしますね。

 

 冠攣縮性狭心症とはどんな病気なの? 

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2019年5月、『冠攣縮性狭心症という病気になってしまいました。


まずいきなりですが、「この漢字、どう読むの?」という声が聞こえてきそうなので日本語に訳しますと、

『かんれんしゅくせいきょうしんしょう』と読みます。

注)もともと日本語です

 みなさん知っていました?

私は知りませんでした。

 

 では、狭心症ならどうでしょう?

 

おそらく聞いたことがある方も多いと思います。

心臓につながる血管(冠動脈)の内部が詰まり、血液が十分に行き届かなくなる病気です。

その状態になることで発作が起きます

 

さらに悪化すれば死の病と言われる心筋梗塞につながってしまいます。

 

つまり、

心筋梗塞の一歩手前の段階とでも言うのでしょうか・・・。

怖いですね

 

 
冠攣縮性狭心症狭心症の一種で、狭心症にもいろいろな種類があるそうです。

しかし日本人に最も多いのは、

『労作性狭心症

と呼ばれるタイプで、

心臓につながる冠動脈内部にプラーク(なんらかのかたまり)などが溜まって血液の流れが悪くなってしまい、軽い運動などによって発作が起きるのだそうです。

 

対する『冠攣縮性狭心症』はどんなことが原因で冠動脈が詰まってしまうのかというと、

『血管の痙攣(けいれん)によって血液の通り道が塞がれることによって心臓への血流が滞り、発作が引き起こされる病気』

なのだそうです。

 

ですから通常は軽い運動などをしても発作が起きることはほとんどありません。

※個人差がありますが、なるべく激しい運動は控えたほうがよいそうです

 

ではどんな時に発作が起きるのかと言いますと、当然個人差はありますが、

『就寝前や明け方といった安静時』

に多く発生するそうです。

 

自分の発作が起きる時間帯もまさにそのパターンで、

自分の場合は特に朝方に発作が集中しており、活動している日中はほぼ発作の経験はありません。

 

 ↓右図が冠攣縮性狭心症による発作時の血管(冠動脈)イラストです

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左から『健康な冠動脈』『労作性狭心症』『冠攣縮性狭心症

 

ここで疑問なのが、何で痙攣が起きるの?ということですが、

医師によりますと、

 

基本的に原因不明だそうです。

なんだそりゃ!

 

まあ、とりあえずそんな病気です・・・。

ヤレヤレですね

一応、ストレスや喫煙などが発症原因であると指摘されていますのでそれは次項でご紹介します。

 

ただ、狭心症の約4割は冠攣縮というデータもあり、比較的若い方(20、30代)も多く発症しており、決して珍しい病気ではないようですね。

 

どんな人がなりやすいと言われているのか?

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前述したとおり、はっきりとした発症の原因はいまだに解明されていません。

これだけ医学が発達している現代なのにね・・・

ただ、発症の引き金となるような危険因子の存在はある程度確認されているそうで、

 

●高血圧

●ストレス

●喫煙

●多量の飲酒

●遺伝

 

などがあげられるそうです。

なーんだ!自分は全部じゃん

やっぱりね!

 

原因不明と言いながら、自分は十分な素質を持っていたみたいです・・・。

この他にも様々な要因があるのでしょうが、

 

とにかく、

これらの代表的な危険因子を排除すれば発症しにくくなるし、

自分のように発症してしまった人でも、

これらの危険因子を排除し、服薬治療で発作を抑制することが可能な病気です(主治医談)。

しかしストレスなんてどうすれば抑えられるのかわかりませんが・・・

  

病気発症までの体調の異変(発症の前兆など)

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では、病気を発症するまでの体調の異変を記していこうと思います。

 

ぜひここでみなさんに伝えておきたいことは、もしこの記事を読んで、

 

「その症状、まさに自分も同じだ」

 

という方は、

明日にでも、いや、今すぐにでも、仕事なんか忘れて医療機関を受診してください!!

それほどこの病気は緊急を要し、危険だと言えます。

手遅れにならないためにも。

 

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さて、 

もともと自分は大きな病気も無く、わりと健康なほうだと思ってました。

年齢は40代前半ですが、これまで入院もありません。

同年代の連中はというと、

 

やれ「腰が痛い」とか

「四十肩だー」

痛風になっちまった・・」

「ついに老眼キター!」

 

などと大騒ぎしておりまして、

「みなさん情けないの〜〜〜(笑)」

なんて思ったりしていました。

 

が、

 

昨年の冬頃(平成30年12月)から、どうも仕事の疲れが取れないような感じ?がしまして、2日に1回は

”元気ハツラツ!リポタンやでー”

のお世話になりながら、日々の仕事をこなしておりました。

 

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加えて妙な肩凝り(普通の肩凝りと違う感じ)がハンパなく、湿布貼ったり揉みほぐしてみたり。

 

しかしちっとも良くなりません。

 

ちなみにこんなにひどい肩凝りは初めてです。

後で知る事になるのですが、これは狭心症による『放散痛』というものだそうです

 

「やはり自分もそろそろ若くないのかもな〜」

なんて思ったり。

認めたくないですが・・・

 

そして長い冬が終わり桜前線が北上していた頃、

ゆっくりと、

しかし確実に”奴”は近づいて来ていました。

 

 

4月中旬のとある休日。

朝、玄関で仕事に出掛ける嫁さんを見送ってから、

「さて、今日は休みだし何しよう。釣りにでも行くか。いや、久しぶりにゴルフの打ちっぱなしもいいの〜」

などと考えていたときでした。

 

首(喉の奥?)のあたりから何とも言えない”モヤモヤ感””圧迫感”がやってきて、やがて胸全体への痛み(苦しみ)へと変わっていったのです。

なんだこりゃ!

体験の痛みです

 

その痛み(苦しみ)は、

胸が焼けるような、

胸の深〜いところをえぐられるような、

重苦しいような、

とにかく経験したことのないモノでしたが、ものの数秒でおさまったのです。

 

なんだ今のは・・・??

 

おそらく時間にして20秒程度であったと思います。

ですから、

「単なる筋肉痛か何か?だろう」

と考えましたが、なぜか嫌な予感は頭から離れませんでした。

なぜなら、

経験したことのない痛みでしたし、昨年からの疲れが取れない感じが気になったからです。

 

 

そして翌月の令和元年1日の夜。

ついにがその悪魔の全貌を現します!!!

 

そろそろ寝ようかと居間から寝室へむかう途中の廊下で、来ました!

 

とんでもないものが!

ついに奴が牙をむいてきたのです!!

 

その症状は前回と同じく、

首の下の辺りに独特のモヤモヤ感が起こり、

ざわざわした感じを伴いながら範囲が拡大して胸全体へ痛みとして広がっていきます。

やはり胸が焼けるような深いところがえぐられるような感じです。

そして、

 

とんでもなく苦しく、痛みます。

 

しかも今回は苦しさや痛みも前回より数段パワーアップしています。

すぐおさまるだろうという淡い期待をしつつ痛みに耐えておりましたが、”奴”は全く衰えません。

横になったり、仰向けになったり、いろいろな姿勢を試してみるも全く効果無し!

 

おそらく15分が経過した頃、ついに冷や汗・吐き気・手のしびれを伴ってきましたので、

本当に命の危険を感じ

ちょうどお風呂から上がってきた嫁さんに救急車を呼んでもらうよう頼んだのでした。

 

しかし!!

 

嫁さんが119番通報しようと携帯電話を持った時でした。

なんと、その発作が嘘みたいにス〜〜っと消えていったのです。

 

そして体調は多少の違和感が残るものの、発作前の普通の状態へ戻りました。

まさに

 

なんだそりゃ!

 

とはこの事です。

「夢でも見ていたのだろうか・・・」

 

しかしあとで知りましたが、

”急に何事もなかったように発作がおさまる”

というのも狭心症発作の特徴の一つなのだそうです。

 

とにかくラッキーにも?

救急車に乗らずに済みまして、病院にも行かず、その夜はいつも通りぐっすり就寝したのでした。

今考えるとめっちゃ危険行為ですよー!!

また発作きたらどーすんの!!

 

さて、次の日の朝。

やはりあんな体験の後でしたので、ちゃんと朝を迎えられるのかという不安もありましたが、無事に生きていました(笑)

 

(注意

ただし、自分の場合は約15分程度で発作は収まりましたが、場合によっては長引くケースもあり、心筋梗塞に移行して取り返しのつかない事態になることもありますから、我慢せず即救急車を呼びましょう(主治医談)。

 

いかがでしたでしょうか?

これが自分の”冠攣縮性狭心症発症”までの経過、体調変化でした。

この時点ではまだ何の病気かわかってなかった

 

この病気の代表的な前兆や症状として、

妙な肩凝りがあります。

心臓病なのになぜ肩凝り?と思われるかもしれませんが、直接心臓が痛むのではなく、神経などを介して他の部分が痛くなることがあるそうです。

これを放射痛と呼ぶそうで、なかには歯が痛くて歯科に行ったらこの病気だったというケースもあるみたいです。

自分の場合は、肩でした。今思えばそれも前兆だったのだと思います。

 

そして、

『今まで経験したことのない苦しさや痛み』

これには本当に要注意です!!

 

痛みの感じ方や表現の仕方は人によって違いがあり、

『焼け付く感じ』

『のどに物がつまったような感じ』

『胸の奥深いところを鷲掴みにされている感じ』

『焼けた棒を胸に押し当てられている感じ』

『奥歯、あご、首、肩などが急に猛烈に痛みだす』

などがありますが、

とにかく、

『今まで経験したことのない苦しさや痛み』

があればこの病気を疑ってみたほうが良いでしょう。

 

参考にして下さい。

 

 

まとめ

いやはや、「とんでもない病気と友達になってしまったな」というのが率直な気持ちです。 

まとめると、このように冠攣縮性狭心症とは極めて厄介で危険な病気です。

 

もしも、症状の程度(発作時の痛みの大きさや発作発動時間の長さ)に関わらず、

同じような経験があるのにまだ医者に診てもらっていない

とか、

似たような症状があるけど、ほったらかしの方、

という方がおられましたら、

先ほどから何度かでも述べております通り、

 

早急に循環器科を受診することを強くおすすめします!!

 

でも医者って行くの嫌だし、おっくうですよね・・・。

まさに自分もそうでした。

でも、家でモヤモヤと悩んでいるよりも、いざお医者さんに行ってみると気分的にもだいぶスッキリ しますよ!

もし検査の結果が異常なしならバンザイ!ですし、

自分のように病気であったのならば、適切な治療をしながら上手に付き合っていけばよいのですよ。

 

最後に、

令和という新しい時代の幕開けですが、

いきなりこんなキングボンビーみたいな厄介な奴

に取り憑かれてしまった自分って何?

 

なんて思ってしまったほるべー隊長でした!!

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あっちいけ!! 

こっちくんな!! 

 

とりあえずこいつとは気長に付き合っていく事にします。

皆様も体調には充分に気を付けてくださいね!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた!

 

↓その後、実際に入院に至るまでの記録です
horube.hatenablog.com