ほるべー隊長のブログ

冠攣縮性狭心症・・・退院後のあれこれ③(退院後から社会復帰への道のり)

どうも、冠攣縮ボンビーのほるべーです。

さて「社会復帰への道のり」というテーマをお伝えしたいと思います。

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晴れて退院したとしても、社会復帰の為にはこの病気特有の注意点や苦労が少なからずありましたので、今回はその経験談をお伝えしたいと思います。

 

症状の把握の為に休職などは必要です

自分は退院してから約1ヶ月ほど仕事を休職しておりました。

この病気による”休職期間の相場”はわかりませんが、

主治医の先生は「できれば症状が安定するまでは休んだほうがいい。可能であれば1ヶ月くらい休んで下さい」とおっしゃっていて、それを職場の担当上司に伝えましたところ、「じゃあそうして下さい」との事でしたので、遠慮なく?長期休暇を取らせて頂きましたよ。

こんなに長い休みは学生以来でした。

罪悪感が・・・

同じ病気の方のブログを拝見致しますと、短い方では退院後は3日間しか休んでいないというケースもあるようですし、自分と同じように1ヶ月程度休んだ方もおられるようです。

症状の程度や年齢、主治医の判断など個々のケースで違ってくるのでしょうね。

最初自分は「休養って必要なの?仕事もたまってしまうしなぁ」とも思いましたが、やはり休職期間は必要でした。

なぜかと言いますと、「症状の把握」や「自分に合った薬の選定」が必要であったからです。

社会復帰する為に症状の把握をする

「症状の把握」についてですが、この病気は人によって発作の程度がかなり違いますから、

『どのくらいの頻度で?』

『どの時間帯に多く?』

『発作の大小は?』

などを知る必要があります。

 

実際自分は入院中は発作無く過ごしていたのですが、退院した2日後に早速発作が来ましたからね。

例えば自分は特に『寝起き時』が要注意で、発作はその時間帯に集中していることが休職中にわかりました。そして会社と相談しまして、復帰後の出勤時間は”やや遅くから”に設定してもらいました。

以前の社会生活へ戻る為に(仕事をする為に)、おおよそですが自分の症状の程度を掴んでおくことは重要です。

自分に合う薬の選定をする時間が必要

この病気、発作を抑える為に服薬することになるのですが、これがなかなか厄介です。他の先輩狭心症のブログを見てもそうでしたが、自分の場合も多少の苦労?がありました。

まず当然ながら薬は医師が処方してくれますが、それが自分に合うとか合わないとかの問題があるのですよ。冠攣縮性狭心症の薬だけでも種類がたくさんありまして、とりあえず医師が選定した薬を服用してみて症状はどう変化するのかを見る必要があります。

過去記事にも書きましたが、自分の場合は最初に処方された薬は2種類でしたが、それだけだと充分に発作が抑えられず、後日もう1種類が追加されています。

その追加された薬のおかげで発作は激減しましたが、頭痛やめまいなどの副作用が強くて苦労しました。

↓ 追加された薬です

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けれど、しばらく服用を続けていると薬に身体が慣れてきて副作用は無くなりました。

自分の場合は5日間くらい掛かりましたけどね。

※個人差があるとの事です

主治医によりますと、この薬で副作用が強くて日常生活に支障が出るのなら他の薬を用意するつもりだったそうです。

とにかく寝ても覚めても頭痛がひどく、当然ながら仕事をできるような状態ではありませんでしたから休職していて本当に助かりましたよ。

このように自分に合う薬を見つける事や、薬に慣れる時間が必要になるケースもありますので、休養・休職は必要なのでしょう。

実際に仕事に復帰した状態での症状の把握が重要

前述した通り、休職の期間で症状の経過観察などを行う必要はありますが、やはり完全な社会復帰の為には以前のように仕事をしている状態での体調や症状を見ていくことが必要です。

いつまでも休んでいるわけにもいきませんし、

仕事がある生活が本来の生活ですからね。

仕事を始めれば症状が変わる可能性があります。

もしかしたら悪化するかもしれませんし、反対に改善されていくことも少なからずあるかもしれません。

自分の場合は「休職中の体調」と「仕事を再開してからの体調」にそれほど大きな変化は見られませんでしたので良かったです。悪化すれば薬の見直しなどの対策が必要になってきますので。

でも結局のところ、順調であっても同じような体調がこのまま続くとは限りませんので、引き続き症状の観察と医師の診断はこれからもずっと続けていくことになります。

会社側との相談が絶対に必要 

最後に、これも大事なことなので報告しておきます。

今後の勤務について、会社との相談が絶対に必要だというです。

以前と同じように仕事が出来れば問題ありません。

ただ、もしかしたら仕事のストレスが発作の引き金になっている場合もありますからね。ここは慎重に考慮するべきです。

さいわい自分は仕事に復帰しても特に体調や症状の悪化はありませんでした。もし悪化したら、勤務時間の短縮などの相談をするつもりでした。ちなみに現在は、以前と全く同じ仕事では体調悪化の懸念もありますので、会社と相談して仕事内容を変えてもらっています。自分の主な仕事である交通カウンセリングや講演・講習会等は身体への負担が大きいということで、しばらくは事務職メインに変更してもらいました。

”冠攣縮性狭心症”は退院して休職したから完治するような簡単な病気ではありませんので、よほどのブラック企業でない限り会社側もある程度の対応をしてくれると思いますよ。

しかも今は『働き方改革』などの影響で、雇用される側のほうが有利ですからね。

自分の場合は会社と相談する際、診断書に書いてもらった「突然死の可能性もあり」という文言が効いたみたいです(笑)

自分から書いてくれと頼んだワケではないですよ

おわりに

今回は社会復帰までの流れを自身の体験をもとに記述してみましたが、仕事をしている現役世代にとっては避けて通れない問題だと思います。

病気とも会社とも上手に付き合っていかなくてはなりませんから、本当にこの病気は厄介ですね!!

とにかく自分は体調を第一に生活していくことにしました。その為に仕事の一部を犠牲にしたこともありまして、それについては別記事にてご紹介させていただきます。

 こちらです↓

horube.hatenablog.com

 

このように厄介な病気ですが、完治を目指してゆる〜く頑張っていきます(笑)

同じ病気を抱えていらっしゃる方も、決して無理せずにお身体を大事にして下さいね!

 

今回は自分の社会復帰までの道のりを紹介させて頂きました。

皆さまのお役に立つかどうかわかりませんが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

 

ではこの辺で失礼致します。